恐れに恐れていた小1の夏休みが終わった。学童に持たせる弁当作りが辛かった。いや、弁当作りをするために早起きをするのが辛かった。
弁当作りへのプレッシャーで眠れない日々
保育園ではありがたいことに給食が出ていたので、弁当作りにはてんで慣れていない。早く起きて着手しなければ、仕事に間に合わなかった。
遅くとも5時半には起きる必要があった。5時半など私にとってはまだ深夜だ。「早く起きなければ」「弁当を作らなければ」というプレッシャーで、夜中に何度も目が覚めた。毎日寝不足だった。
弁当作りのために心身の不調を来す
目の下にはクマを、子供には弁当を、一所懸命作った。出来上がったのは、冷凍食品まみれの弁当だった。
我が家では、夕食に焼きうどんやスパゲティなどの麺類を食べることが多い。つまり、弁当に使える「昨日のおかずの残り」がない、というわけだ。夕食のメニューを変えれば解決することだが、夜におかずを何品も作る時間的・精神的余裕がない。やはり麺類が手っ取り早いのだ。
そうなると、朝に一からおかずを作る必要がある。最初の頃は栄養バランスを考えて、子供は苦手だけど、野菜入りのおかずをいくつか作るようにしていた。それが大変になってきたら、ほぼ一品で済むように、焼きそばや炒飯などを味を変えながら作った。自分なりに工夫をしながら、なんとか手作りのものを食べさせようとがんばっていた。
その結果、疲弊してしまった。ソーセージや卵焼きを用意するのさえ嫌になってしまった。自分の存在意義が弁当を作るためにしかないような気がしてしまっていた。もはや何らかの病気になりかけていた。
子供が喜ぶ冷凍食品まみれの弁当箱
それでも弁当作りは辞められない。冷凍食品に頼らざるを得なくなった。冷凍食品は、子供の好きなものばかりだ。ハンバーグにナゲットにコーンクリームコロッケにごま団子。嫌いな野菜が入ったテンションの下がる弁当より、目がキラキラと輝く弁当の方が絶対にいい。弁当に限っては「楽しみ」が最優先だと思う。私は毎日弁当箱に冷凍食品をぎっしり詰めた。
来る冬休みの弁当作りに怯える
冷凍食品をただ詰めるだけの作業も、慣れない人間にとってはなかなか難しい。うまく収まらず、何度も出したり入れたりした。そうこうしているうちに、あっという間に30分が過ぎてしまう。冷凍食品を使ったからと言って、弁当作りへのプレッシャーがなくなるわけではなかった。
夏休みが終わり、給食が再開した。ホッとしている。やっと眠れるようになった。
今度は冬休みだ。末恐ろしい。うまく乗り切れるだろうか。クマを作らず、弁当も作らず、いっそ冬眠してしまいたい。
