小2長女、1年間続けたオンラインダンスレッスンを辞めた。
ダンスを習い始めたきっかけ
ダンスを習い始めたのは、長女の意向だった。
長女はお座りができるようになった頃から、大人が関心するほどの抜群のリズム感を持っていた。保育園の運動会のダンスでそれが発揮され、先生たちやよそのお母さんたちに、わざわざ話題にしてもらって、上手だと褒めてもらえるほどだった。
習い事をする友達が増えてきた頃、ダンスを習いたいと言うようになった。本人にも、自分はダンスが好きで、人よりちょっとだけ得意だ、という自覚があったようだ。
私も、長女の持ち前のリズム感を伸ばしたいと考えていたので、ダンスを習わせることに大賛成だった。
オンラインダンスレッスンを受け始める
ただ、未就学児の手のかかる次女がいるため、仕事をしながら送迎を続ける自信がなかった。だから、オンラインで始めることにした。
利用していたのは、ベネッセチャレンジスクール。
レッスンは、zoomを用いてほかの受講生たちと一緒に受ける。
PCとテレビを繋いで、大きな画面の前でレッスンを受けさせた。週に1回、1時間。
「好き」と「習う」は違う
「私、今日ダンスあるから帰るね」と、友達に得意気に言い放ちながら始めたダンスレッスン。
ところが、始めてほどなくしてやる気を失っていた。
長女は体で音を楽しむのが好きなだけで、ステップがどうとか、振付がどうとかいうのは、煩わしいことでしかなかったのだ。
ダンスは好きだけど習うのは嫌い、ということだった。
ダンスレッスンを嫌々ながらも1年続けたワケ
それでもレッスンを1年続けたのは、ダンスのある日だけは学童に行かず、学校から直帰できたからだ。
長女は週に1回、学校から直帰することをとても楽しみにしていた。
だが、ダンスを辞めてしまえばそれができなくなる。
だから幾度となく辞める・辞めないの話が出ても、「辞めない」という結論に至っていたのだ。
ダンスを辞めさせる決意
仕方なく続けてきたダンスレッスン。
練習をするわけでもなければ、レッスンを楽しむわけでもいない。
私はそろそろお金と時間がもったいないと強く思うようになっていた。
そして、小2になってほどなくして、私はついに腹を括った。
「ダンス辞めない?学校からそのまま帰ってきてもいいからさ。」
かなりの決意だった。それは習い事を辞めても、週に1回は仕事の調整をし続けるということだから。
呪縛から解放された長女
長女は何度も、本当に学校から直帰してもいいのかと確認してきた。そして、元気よく「辞める!」と答えた。
あまりの元気さに、これまでレッスンに費やしてきたお金と時間は何だったのだろうと、複雑な気持ちになった。
だが、レッスンや学童という呪縛から解放され、ホッとしている長女を見て、なんだかホッとしている私もいた。
これでいいんだ、と思えた。
習い事以上に大切な経験
ダンスを辞めると決まったら、「ダンス辞めたから遊べるよ!」と、早速友達と遊ぶ約束をしていた。
まるでダンスが友達との交流の障壁になっていたかのような言い草。でも、ダンスを習いたいと言い始めたのは、君だからな。
かつてレッスンのあった時間は、友達と公園で竹林の間を縫ったり、ボール遊びをしたり、鬼ごっこをしたりしている。
ダンスの代わりに勉強をさせるか……と考えたこともあったが、何もさせなくても問題はなかった。
むしろ習い事では経験できないことをたくさん経験していると思う。血となり骨となりそうな経験。
体、頭、心、全部を使って過ごしている。最高ではないか。
もっと早く辞めさせていればよかった。
ダンスの習い事で得たもの
ダンスを習ったことで、長女が習い事に向かないタイプであることがわかった。一番の収穫だ。
だから興味を示すものがあっても、すすんで習い事には発展させないことにした。
本人が習いたいと言わない限り、絶対に習わせない。本人も「習い事はちょっと……」なんて言ってしまっているしね。
習い事の代わりにしたいこと
習い事をさせない代わりに、私が長女の興味を引き出して、フリースタイルで取りかかれ、楽しめる環境を作っていきたい。
すでにやっていることは、寝る前の勉強か。
私は寝る前に「ちょっと勉強するね」と言って、専門書を開くことが多い。それを見た長女が「私も勉強する」と、本を読むようになった。ここ1年くらい、毎晩欠かすことがない。
読み上げては要約までするので、自分の勉強はそっちのけで感心してしまう。
ぜひこのまま要約する力を伸ばしていってほしいところだ。
そのために、好きに本を選ばせ、読んだことを私に教えるというルーティンを作りたい。