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コルポ生検体験談!検査自体は痛くなかったけど……

2023年12月に受けた、実に4年ぶりの子宮頸がん検診で「LSIL(軽度異形成の疑い)」の結果が出た。

【軽度異形成の疑い】31歳、4年ぶりの子宮頸がん検診で引っかかる

そして3ヶ月後の2024年3月、「コルポ生検」という名の精密検査を受けてきた。今回は、コルポ生検についてレポートする。

コルポ生検とは

まずはコルポ生検について簡単に説明しよう。コルポ生検とは、病変が疑われる部位を薬剤塗布で浮き上がらせ、顕微鏡で観察しながら浮き上がった部分の数ヶ所の組織を、ほんの数ミリ程度、切り取るものだ。

①通常の内診と同じく膣に膣鏡(クスコ)をかけ、コルポスコープを通して膣内や頸部を拡大し肉眼では見えない病変を見えやすくします。

病変部を浮き上がらせるために、3%酢酸塗布(加工)します。
酢酸の影響で少ししみることがあります。
酢酸加工により、組織レベルで細胞層が厚く核の密度が高い病変として疑わしい部分は白く厚く浮き上がるように白濁してみえます。
これが白色上皮(W,white epithelium)です。

また、白色上皮直下の毛細血管が目立つようになることがあります。
毛細血管がモザイク状に見える場合をモザイク(M,mosaic)、点状に見える場合を赤点斑(P,punctation)と表現し、所見として記載します。

さらに、W,M,Pについてそれぞれ主観的判断で1-2に分類します。2がより病変の疑いが強い所見を示します。

病変の疑いがある部位(白色上皮が強く、M,Pが目立つところ)から、切除鉗子で組織を採取します。
採取される組織の大きさは切除鉗子により異なりますが、米粒の半分程の大きさで2-4ヶ所採取します。採取は1-2分で終わります。

(Blog)婦人科精密検査(コルポスコープ、膣拡大鏡検査)について|サンヒルレディースクリニック

検診でおかしな形の細胞がないか調べ、コルポ生検でおかしな細胞が組織のどれくらいの深さまであるのかを調べる。検診が「細胞診」ならコルポ生検は「組織診」だ。

「コルポ生検は痛い」という噂

私は要精密検査の結果を受けてから、ネットで「軽度異形成」「コルポ生検」というキーワードについて調べまくった。X(旧ツイッター)でも関連ポストを漁ったし、YouTubeでもコルポ生検体験談的な動画を見まくった。そして聞こえる「コルポ生検痛すぎ!苦手!」という声。

痛いのかよ……やだなぁ……予約入れるのコワイヨ……

前がん病変があり、今後がんになるかもしれない。そんなことよりも、検査の痛みが気掛かりだった。

効果に期待して飲み続けるヨクイニン

検診の結果が届いた1月から、ヨクイニンエキスを飲み始めた。軽度異形成に効果があるとの調査結果があったからだ。

詳しくはこちらの記事に書いている。

【軽度異形成の疑い】31歳、4年ぶりの子宮頸がん検診で引っかかる

願掛けするようにヨクイニンを朝昼晩の食前に欠かさず飲み続け、3月某日、いよいよコルポ生検の日を迎えた。

コルポ生検体験レポート

不思議と緊張はしなかった。前日までは痛みのことばかり考えて、想像しては手に汗を握っていたのに。待合室では平然と、友人とLINEをしていた。もしかしたら友人とLINEをしていたから緊張しなかったのかもしれない。そうだったならば、友人よ、ありがとう。持つべきものは友だよ。

診察室に呼ばれた。検診のときとは違う女性医師の前に座り、検診結果について話した。軽く軽度異形成の説明を受け、すぐに内診室に通された。

こんなの渡されました。

手懐ける緊張感

内診台に座ると少しだけドキドキした。「やだ、私ってば、緊張してる……!」。ドキドキしていることにドキドキし始めた。

しかし、すぐにドキドキしてもしょうがないことに気付いた。緊張しても、怖いから嫌だと言っても、採られるものは採られるのだ。私は採られるためにここへ来たのだ。採られるのはむしろ本望なのだ。喜んで採られようではないか。前がん病変があるのは確か。採られずに放置して手遅れになることほど恐ろしいことはない。

脚をおっぴろげながら、ゆっくりと深呼吸をした。そして、意識を下半身ではなく、器具から奏でられるカチャカチャ音でもなく(実は結構好き)、スタッフの会話や青空模様の天井に意識を向けた。途中、先生が鼻をすすり始めたので、「花粉症か?かわいそうに……大変ですよねぇ……」などと脳内で独り言を始めた。

痛みについて

組織採取の前処理では、酢酸を塗って病変部を浮き上がらせるわけだが、字面から感じられるとおり、若干しみる感じはあった。本当に若干。「限りなくしみていない寄りのしみている」というしみ具合。

組織の採取では、意識を自分以外の四方八方に向け、独り言までした甲斐あってか、痛みは全く感じなかった。いや、全く、と言えば嘘になる。一瞬だけ、本当に一瞬だけ、生理痛のような痛みが走った。だが、それは一度だけで、ポーカーフェイスで耐えられる程度の痛みだった。耐えるも何も一瞬なので、耐えようにも耐えることができない、良い意味で耐えられない痛みだった。そんな痛みを私は痛みとしてカウントしない。つまり「全く痛くない」は、嘘でもあり、事実でもあるのだ。

ちなみにだが、組織を切り取った後、「これ10時ね。これが12時。」というドクターの声が聞こえた。切り取った部位がどこであるかの説明なのだろう。ノーカンの痛みを感じたのは、「12時」だった。参考までに(?)。

検査後に具合が悪くなる人が多いと推測

検査は「えっ?もう終わり?」と思わず漏らしてしまうほどあっという間に終わった。ドクターや看護師が頻りに気分は悪くないかと尋ねてきた。気分が悪くなるくらい痛いのがデフォルトなのだろうか。デフォルトではないにしても、気分が悪くなる人が結構いるのだなと悟った。

看護師からのお褒めの言葉

「人によっては結構痛みがあると聞いていたのでドキドキしてたんですけど、全く痛くなくてびっくりしちゃいました」、そう伝えると、「全然びくともしなかったですね!すごい!」と、看護師に褒められた。

私は褒められたと思っている。褒められたと思っているが、本当に褒められるべきは、痛くないようにしてくれたドクターであることを理解している。

なお、ドクターの手技により痛みに差が出るのかは不明。だが、他人を褒めたい質なので、私は検査担当医の手技を称賛する。

出血量多めでセルフ圧迫止血

最後に「出血量が多めですのでガーゼをしっかり詰めておきますね~」と、ギュッギュッと力強くガーゼを押し込まれた。「止血の確認をするために15分後にまた呼ぶので待っていてください」と言われ、一旦待合室に戻った。

「出血量多め?それなら圧迫止血じゃ!」と、意味があってもなくても、待合室の椅子に腰をかけながら、日頃の膣トレの成果を発揮しようとした。

コルポ生検最大の痛みの到来

15分後、看護師に呼ばれた。圧迫止血に精を出し、うとうとしていたところだった。その際も「大丈夫ですか?!気分悪くなってないですか?!」とものすごい勢いで心配された。あまりの勢いに圧倒され、3分の2くらい覚醒した。残りの3分の1が、「多少気分悪くなった方がいいのかな……?」などという不可解な考えを生み出した。

待合室での圧迫止血が功を奏したのか、止血はできているとのことだった。

ドクターが出血を確認するためにガーゼを抜き取ったわけだけだが、その際、ガーゼを掴むピンセットの先で、入口の外側(言い方)をつつかれた。もうすぐ昼休憩の時間なのに、待っている患者がまだ複数いたから、慌てていたのだろう。

痛くて、腹筋にギュッと力が入った。コルポ生検で唯一、そして最大に痛かったのは、ピンセットの先で股をつつかれたことだった。身が縮こまるほどの痛みだった。もう二度と経験したくない。

タンポン挿入で終了

ピンセットの先端に恐れを抱きながら、止血剤付きのタンポンを詰めてもらい、検査の全工程が終了した。このタンポンは3時間後に自分で引き抜いた。血は少量付着している程度だった。

結果は1ヶ月後に聞くことになった。遠い。忘れてしまいそうである。ヨクイニンは引き続き飲んでいく。

黄色いおりものの原因はやはり細菌感染か

前回の子宮頸がん検診時、受診の理由が黄色いおりものと不正出血だったので、感染症の検査も受けていた。結果は陰性だったが、「細菌性膣症の疑い」との記載があった。何らかの細菌感染は起きているかもしれない、ということだ。

前回抗生物質の膣錠を入れてもらってから、不正出血はなくなった。しかし黄色いおりものは続いており、改善できるものなら改善したい旨を、今回の検査ついでに伝えた。

「不正出血がなくなって、痛みやかゆみがないのであれば、様子見で大丈夫ですよ」とのことだった。ヨクイニンのみならず、黄色いおりものとも引き続き付き合っていく(なんか嫌)。

低用量ピルとHPVの関係性は未解明のため服用継続へ

「低用量ピルの服用とHPVの排除率低下には関連性があるかもしれない」という医師の記述をネット上で読んだことがあり、1ヶ月間だけ低用量ピルを飲むのをやめてみていた。だが、PMSが酷くQOLがダダ下がりで、ピルを飲んでいた頃に比べると経血量が多く、気分もダダ下がりだったので、ピルの服用を再開した。

低用量ピルが卵巣がんや子宮体がん、大腸がんの発生リスクを下げることは明らかになっている。一方で、低用量ピルの服用とHPVの排除率低下の関連性については、まだ研究途中であるそうだ。

よくわかっていないデメリットを恐れるよりも、わかりきったメリットに期待し、ピルを飲み続けようと思う。

子宮頸がん検診が教えてくれた「健康的な生活」

さて、子宮頸がん検診の結果が要精密検査で返ってきてから、HPVを排除するために免疫力を上げようと躍起になっている。ヨクイニンや亜鉛を飲んだり、タンパク質や水分をしっかり摂ったり、早く寝たり。

これで免疫力が上がったかどうかはさておき、自他共に認めるほど疲れにくくなった。体調が悪いと感じることがほとんどなくなった。子供たちから風邪をもらっても、鼻水が少し出る程度で済むようになった。以前は必ずと言っていいほど副鼻腔炎までいっていたのに。

体の調子が良いと、気分も晴れやかになる。何かいいことがあったわけではなくとも、ルンルンだ。

今更ながら、健康を意識した生活を送って損することはないと感じている。むしろ益しかない。どうせ生きるなら、少しでも身も心も健やかでいようではないか。この生活、今後も続けたいし、布教したい、伝染させたい。

検診結果を聞いたら、また記事を投稿する。

なお、私が飲んでいるヨクイニンについては下の記事に書いているので、気になる方は参考にしてみてほしい。

【軽度異形成の疑い】31歳、4年ぶりの子宮頸がん検診で引っかかる