2023年12月、実に4年ぶりとなる子宮頸がん検診を受けてきました。2024年1月に返ってきた結果は、「LSIL:軽度異形成の疑い」。私はがん検診で引っかかったのです。
4年ぶりに子宮頸がん検診を受けた経緯
最後に子宮頸がん検診を受けたのは、2人目の妊娠がわかった頃、4年前でした。そのときの結果は「異常なし」。子供を産んでからも毎年検診クーポンが届いていましたが、直近の検査結果が異常なしだったこと、忙しいことを理由にして、検診を受けに行くことはありませんでした。
2023年12月、黄色いおりものが数ヶ月続いた後、不正出血が起こるようになりました。なんとなく血が混じっているかな、というくらいのおりものが1日1回程出ていたのが、だんだんと常に出るようになり、色は明らかに「出血」という感じの色へ変わっていきました。そんな不正出血が2週間も続き、さすがにおかしいと思い、受診することにしました。
症状があり、4年間子宮頸がん検診を受けていないことを踏まえて、感染症検査だけでなく子宮頸がん検診もしてくれた、というのが、子宮頸がん検診を受けた経緯です。
症状があっての検診だったので、保険適用でした。
子宮頸がん検診の結果の詳細
結果は郵送で届きました。
「異常なし」なのが当たり前だと思っているので、軽い気持ちで封を開けました。すると、目に飛び込んだのは「LSIL」「軽度異形成の疑い」「要精密検査」という文字。
LSIL。少数ですが、核の腫大、核形不整、核濃染、核周囲明庭を伴う、表・中層型由来の異型扁平上皮細胞を認めます。MILD DYSPLASIA。コルポ・生検をお勧めします。
えっ。
LSILとは「軽度扁平上皮内病変」
「LSIL??何それ??」とすかさず調べる私。ふむふむ、「軽度扁平上皮内病変」という意味なんだ。「軽度異形成」が疑われるときに分類されるんだ。
【参考】Ⅳ.ベセスダシステム 2001 準拠子宮頸部細胞診報告様式の実際(通称:ベセスダシステム あるいは 医会分類)|日本産婦人科医会
子宮頸部の、触ったり見たりできるところは扁平上皮という組織でできているのですが、「LSIL」という結果が出たということは、「その組織におかしな細胞がちょっとありそうですよ」ということです。つまり、「今はまだがんではないけれど、ゆくゆくはがんになるかもしれない『前がん病変』が少なからずありそうですよ」ということになります。
えっ。
軽度異形成は自然に治ることが多いらしい
「あなたは軽度異形成ですよ」と言われるには、精密検査を受けなければいけません。今の段階ではまだ「疑い」です。しかし、LSILという結果が出たということは、自分には軽度異形成以上の前がん病変があるのは間違いない、と解釈しました。
子宮頸がんは軽度異形成、中等度異形成、高度異形成を経てやっとがんになるわけですが、「このままがんになるのを待つしかないのか……」と思いきや、軽度異形成の8割以上は自然に治るのだそう!
軽度異形成(CIN1)では80-90%の方で病変が消失するので、通常は最初から治療を行うことはありません。
子宮頸がんとその前がん病変 |川崎市立 井田病院
軽度異形成は8割以上自然に治る。でも、自分が残り2割の人間になる可能性もある。打つ手はないものかとあれこれ調べていると、こんなものを見つけました。
ヨクイニンエキス散「コタロー」を子宮頸部異形成IIIa(LSIL)の患者に投与したところ,短期間で44.4%がNILM,14.8%がASCUSになり,進行例はなかった.したがって子宮頸部異形成IIIa(LSIL)に有用と考えられた.
子宮頸部異形成に対するヨクイニンエキス「コタロー」の有用性について|日本産科婦人科学会雑誌
※LSIL:軽度扁平上皮内病変
※NILM:異常なし
※ASCUS:意義不明な異型扁平上皮細胞(LSIL疑い)
「ヨクイニンエキスをLSIL患者に飲ませたら、短期間で半数近くの人が異常なしになったよ!進行した人は誰もいなかったよ!」という調査結果です。ヨクイニンエキスを飲ませた期間は平均6.8ヶ月だそう。
試さない手がどこにあるでしょう。
私はすぐさま、コタローを買いました。調査で使われたコタローは散剤ですが、私が買ったのは錠剤。市販だと錠剤しかないみたいです。でも、含有されているヨクイニンエキス量は同じです。
願掛けするように朝昼晩、食前に欠かさず飲んでいます。効いてくれ……!
ちなみに、「ヨクイニン」と検索するとよく見かける「ヨクイニンエキス」と「ヨクイニン末」は、それぞれ別物だそうです。
ヨクイニン(薏苡仁)は、イネ科植物のハトムギの種皮を除いた種子で、ヨクイニンエキスはヨクイニンを抽出したエキス、ヨクイニン末はヨクイニンを粉砕し末としたものです。
薬局・薬店で購入した漢方薬について|日本漢方生薬製剤協会
ヨクイニン末の方が安くていいな~……と思ったのですが、私は調査結果に忠実に、ヨクイニンエキス、それも「コタロー」を名指しで飲み続けます。
子宮頸がんの精密検査を予約
「LSIL:軽度異形成の疑い」との結果を受けたので、指示通り3ヶ月後に精密検査の予約をしました。
子宮頸がんの精密検査は「コルポ生検」と呼ばれるものです。子宮頸部の病変部位を酢酸で加工して浮き上がらせて、顕微鏡で観察しながら浮き上がったところをパチンパチンと数ヶ所切り取る検査。
コルポスコープは子宮の出口を拡大視する内視鏡です。内診台にて診察します。診察所要時間は約5分です。
子宮頸部異形成の治療方針|帝京大学医学部附属溝野口病院 産婦人科
子宮頸部を観察しやすくするために、酢酸を子宮頸部に浸します。若干しみる感じがするかもしれません。
最後に2~3カ所ほどの子宮頸部組織を数mm角で採取します。採取した後は若干出血しますのでタンポンを挿入して診察終了です。
「コルポ生検ってどんな感じなんだろう」とGoogleやらX(旧ツイッター)やらYouTubeやらで調べてみると、出るわ出るわ、「痛い」の声……。中には気を失った人もいるとあって、痛みに強い私でも、正直ビクビクしてしまいます。
精密検査を受けたら、どんなものだったか、またご報告します。
【追記】精密検査、受けてきました
2024年3月某日、精密検査を受けてきました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
コルポ生検体験談!検査自体は痛くなかったけど……