今回は、しがない子持ち主婦のtwitterに届いた副業紹介の詐欺DMに返事をした結果を書いてみる。
暇つぶし程度にでも読んでもらえたら嬉しい。
目次
ツイッターに1通のDMが届く Amazonの副業紹介?
ある日、twitterに1通のDMが届いた。
私のツイッターは手抜き飯を載せるためにある。
DMの内容はこうだ。

「Amazonの売り手の知名度を上げるために作業をしてほしい。8~10%の報酬が入る。詳しく知りたければ、LINEの友達追加してくれ。」
自分がその副業をやりたいと思ったわけではない。
だが、好奇心旺盛な子持ちアラサー女の私は、LINEを追加せざるを得なかった。
どんな内容の作業をやらせようとしているのか、知りたかった。
あと、今までにも何通か同じような内容のDMを他の人から受け取っているが、みんな日本語が若干おかしい。
それについてもなぜなのか知りたかった。
LINEで友達追加をすると相手から連絡が来た 本当に日本人?
LINEの友達追加をすると、こちらから何も言わずとも、相手からメッセージが来た。
「こんにちは。副業について知りたいですか?」
なぜ友達追加をしただけなのに副業の話を聞きたい人だとわかったのだろうか。
アイコンは日本人にも見える東アジア人の幼少期の写真。
どこかから拾ってきた画像なのだろうか、スクリーンショットを切り抜いたような画像だった。
名前は日本名で、片仮名でフルネームが書かれていた。
率直にどんな仕事内容なのか聞いてみた。
副業の内容は、Amazonの売り手をサポートする仕事?

Amazonの売り手に指定された商品を購入し、Amazonでの検索順位を上げるのが仕事なのだそう。
商品を購入したことを売り手に伝えると、後で購入代金に商品の8~10%の報酬を加えて銀行口座に振り込んでくれるらしい。
Amazonは購入者数の多い商品を検索結果の上位に表示させる。
売り手は商品の知名度を上げたいから、購入者数を増やしたいのだ。
それは理解できるのだが、不可解な点がいくつかある。
まず、商品を購入しても、実際に送られてくるわけではないということ。
最初は発送されるという話だった。
しかしそんなに商品が届いたら、部屋が商品で埋もれるではないか。
そう指摘すると、実際に受け取ることはないとのこと。
それから、何の商品を購入したのか自分でもわからないということ。
ドライヤーやシェーバーといった大まかなカテゴリーはわかるのだそうだが、具体的な商品名やメーカー名などはわからないらしい。
何を買わされるのかわからないのに金を払うというのは実に気持ちが悪い。
また、銀行口座に報酬が振り込まれるというので証拠画像を要求してみた。
しかし、個人情報だからと断られた。
個人を特定できそうなところは黒塗りすればいいだけの話ではないだろうか。
今や給与明細でさえネット上にアップする人がいるというのに。
さらに、当初は自ら「購入するためのプラットフォーム」の存在を打ち明けていた。
プラットフォームとは、amazonや楽天市場のようなECサイトのことである。
私はプラットフォームの名前を尋ねてみた。
すると、クローズドな仕事だからプラットフォームはないと言う。
話に一貫性がまったくない。
突き詰めれば突き詰めるほど、話が二転三転していく。
話していて本人はおかしいと思わないのだろうか。
売り手の名前も教えてくれなかった。
何を聞いても答えにならない答えが返ってくるのは、詐欺やマルチ商法の勧誘の常なのだろうか。
【関連記事】子持ち主婦がinstagramでマルチ商法の勧誘を受けた話
プラットフォームがないということは、現金のやりとりをするということだ。
「サイトがない=カードが使えない」からだ。
今の時代、クレジットカード決済ができないビジネスというものがあるのだろうか。
しかも、運営資金として2万円を準備しろと言う。
商品は大体2~8万円なのだとか。
2万円以上もするドライヤーやシェーバー…
そんなに高いものの検索順位を上げたところで、買う人がいきなり増えるとは思えない。
値段に見合う優れた商品であれば、小細工をしなくても勝手に売れていくはずだ。
そもそも、高品質なドライヤーやシェーバーを欲しい人は、そんなどこからともなく沸いてきた商品など選ばないだろう。
世界中の人から知られて、愛されているブランドのものを使う場合がほとんどなのではないだろうか。
日本語が若干おかしいのは、アメリカ育ちだから?
私は馬鹿正直だ。
「あなた、日本の方じゃないですよね?」
所々に入る妙な漢字から120%日本人ではないと思ったので、単刀直入に聞いてみた。
「私はアメリカで生まれ育ち、現在は○○(日本の都市名)に住んでいます。日本語は勉強中です。」
それで日本語が若干おかしいらしい。
今まで私にDMを送ってきた日本語が若干おかしい人たちもみな、アメリカ生まれアメリカ育ちの日本語勉強中の日本人なのだろう。
とても納得した。
twitterなどに現れる詐欺まがいの副業話にご注意を
この話をしてきた人は、商品の元金を除いた報酬のみで、月に50~60万円稼いでいるのだそう。
商品が2万円で報酬が8%だとしたら、1個買えば1600円の報酬が入る。
その報酬だけで50万円稼ぐには、月に312個も実態が見えない商品を購入しなくてはならない。
商品代金を合わせて自分が支払う額は、月に624万円だ。
サラリーマンの平均年収より高い額である。話にならない。
現金でのやりとりは、相手がドロンしてしまえばこちらはマイナスにしかならない。
せめて商品でも手元に残れば、転売などしてお金に換えることができるのに。
実にツッコミどころ満載で、荒っぽい話だった。
実際に話を聞いてこの副業を始める人がいるのか不明だ。
もし手をつけてしまった人がいたら、被害が少なく済むことを祈っている。
そしてAmazonでは、この副業内容のようなサクラ行為はポリシー違反だ。
何らかのペナルティが下る可能性もあることを、留意しておきたい。