長月です。
今回は「幼児期の英会話教室の必要性」について、
- 幼少期の私と英語
- 人が言葉を覚える過程
- 外国語習得のために必要なこと
などをもとに考えていきたいと思います。
この記事を書こうと思った理由は、知人の「うちの子、英会話教室に通っているんだけどまだ全然英語を話せないんだよね」という言葉に引っ掛かったからでした。
「英会話教室に通えば子供は英語を話せるようになるのか?」という疑問が湧いたのです。
かなり自分中心の偏った内容かと思いますが、
- 幼児期に英会話教室に通っていた
- 外国語をある程度習得した
そんな人間の100%体験談であるため、「子供に英会話教室って必要なのかな?」と考えている方は参考までにご覧ください。
目次
英会話教室に通っても英語に興味をもてない幼児期の私
私は4歳から5歳の間、英会話教室に通っていました。
当時の状況は、
- 幼稚園時代の1年間、週1回だけ英会話教室に通う
- 最初から最後まで英語に興味をもてなかった
- 英語どころか教室に参加すること自体に興味をもてなかった
このようなものでした。
教室の活動内容は、
- 英語の歌を歌う
- 英語を使ったゲームをする
- 英語を使った工作をする
などでした。
子供の遊びの中に英語を加えるという、よくあるものですね。
しかし私は元々、日本語であってもそのような遊びにあまり興味関心がなく、むしろ苦手意識を持っていました。
一番古い記憶では、3歳のときにみんなで手遊びをしたりわらべ歌を歌ったりするのがなんだかイヤだったというものがあります。
だから、それが英語になったところで興味関心が生まれることはなく、むしろ苦痛を生んでいました。
いつも「早く帰りたい」とだけ思っていましたね。
幼児期の私が英会話教室に通うことになった理由
そもそも幼児期の私が英会話教室に通うことになった理由はおそらく、「子供が英語を話せるようになったらいいな(特に理由はないけど)」という「親の願望」だっただろうと推測します。
私が通ってみたいと思ったことは後にも先にも一度もありませんでした。
どんなに英語の絵本や本を買ってもらっても興味をもてない小学生の私
幼稚園時代から小学校低学年に至るまで、たくさんの英語の絵本や本を買ってもらいました。
しかし私はやはりさっぱり興味をもてず、それらに触れることはほとんどありませんでした。
私は
- そもそも絵本にあまり興味がない
- 読書が好きではない
という子供だったため、英語の絵本や本などに見向きもしないのはごく自然な流れですよね。
父親か母親が読み聞かせでもして、意味を教えてくれたらまた違ったかもしれないとは思います。
【自論】幼児期に英会話教室に通っても英語を話せるようになるわけではない
ここで自論を書きます。
私は、幼児期に英会話教室に通っても英語を話せるようになるとは思いません。
なぜなら、「人が言葉を覚えるのには時間がかかるから」です。
「そんなの当たり前だよね」と思うかもしれませんが、本当のところをわかっている人はどれくらいいるでしょうか。
ちなみに、私の両親は未だに「英会話教室に通うだけで英語を話せるようになる」と思っています…。
人が言葉を覚える過程
そもそも人が言葉を覚える過程は
- とりあえず聞く
- なんとなく意味を理解できる
- 真似する
- 聞き手に通じる
- 嬉しくなってどんどん話す
これの繰り返しだと思います。
これは私の韓国語学習の経験と、私の子供たちが日本語を覚える様子から感じたことです。
赤ちゃんも最初はただ音として聞いていた大人の言葉を、いつの間にかどんな場面で使うのか理解しますよね。
話せなくても意味はわかる、そんな状態です。
典型的な例としては「ゴミ箱にポイして」でしょうか。
やがて大人の真似をして話し、そこで「通じた!」と感じれば、どんどんその言葉を使うようになります。
そうやって赤ちゃんは言葉を覚えていっているはずです。
これは大人になっても変わらない流れだと思います。
ただし言葉を覚えるには日常的にその言葉に触れる必要がある
ここが結構重要なポイントで、言葉を覚えるには日常的にその言葉に触れる必要があると考えています。
「1日1時間だけ」のように限定すると、覚えられないことはないですがなかなか定着しません。
私が英会話教室に通っても英語を話せるようになるわけではないと思っている一番の理由がここにあります。
日本で日本人たちと生活しながら英語を話せるようにしたいなら、家の中でも日常的に英語を使う習慣や環境を作る必要があると思います。
母国語である日本語だって、生まれたときから四六時中日本語を聞いて、拙くてもたくさん話してきたから何不自由なく使えるのであって、1日1時間しか使わないのなら、いくら日本に住んでいたとしても、きっとなかなかネイティブにはなれないでしょう。
外国語なら尚更そうです。
そのため私はたとえば
- 韓国人の夫と韓国語で話す
- 韓国のニュースサイトを見る
- YouTubeで韓国人の動画を観る
などして、インプットとアウトプットを日常的に繰り返しています。(それでもまだまだ会話は難しい!)
自分の言葉を聞いてくれる相手も必要
また、自分の言葉を聞いてくれる相手も必要です。
外国語を覚えたからといって、その外国語を聞いてくれる人がいなければ何の意味もありません。
会話は独り言では成立しないからです。(話す練習として独り言はとてもいいですよ!)
聞いてくれる人がネイティブであるのが一番いいですが、ネイティブが周りにいなければ、外国語のわかる家族や友達でもいいです。
「自分の外国語を聞いた人がその外国語で理解してくれる」
そんな経験が語学力を伸ばすためには必要不可欠なのではないでしょうか。
私自身、「拙い韓国語でも韓国人に通じた!」という喜びがあったから今のレベルまで語学力を上げられたと思っています。
英会話教室で英語を話せるようになるにはたぶん年単位の時間がかかる
以上のことから、「人が言葉を覚えるのには時間がかかる」と思うのです。
つまり、
- 週1回・1日1時間くらいの英会話教室で英語を話せるようになるには年単位の時間がかかる
- 英会話教室に通うだけではなかなか英語を話せるようにはならない
ということです。
「子供を英会話教室に通わせることに意味がない」とは思わない
しかし、「子供を英会話教室に通わせることに意味がない」とは思っていません。
英会話教室をはじめとした習い事には、習うことそのもの以外にも子供の可能性を広げる要素があるからです。
たとえば英会話教室で言えば、
- 歌や音楽
- 友達や先生とのやりとり
などでしょうか。
もし英語そのものに興味がわかなかったとしても、このように英語を通して他のものに興味をもったり楽しいと思ったりすることがあるかもしれません。
これは、英会話教室がさまざまなことへの挑戦のきっかけになりうるということです。
子供時代の「挑戦」という経験は大人になってからとても強い武器になりますよね。
何でもやってみようとすることは、社会人生活の中だけでなく、きっと老後の生活の中でも大事なことだと思います。
そういう点で、幼いうちから英会話教室に通わせる意味はあると思います。
※ただし私のように嫌々通うようでは逆効果でしょう。
我が子の英語学習についての考えと目標
つい先日、4歳の長女から唐突に「英語を話せるようになりたい」と言われました。
彼女はYouTubeで外国の動画を観ることが多々あり、英語に興味をもったようです。
そのときほんの一瞬だけ英会話教室のことが頭をよぎりましたが、私は違う方法で英語と触れさせようと考えています。
現段階ではただひたすら
- YouTubeで英語のコンテンツを見せる
- テレビアニメを見るときは副音声で英語にする
- 英語の歌をたくさん聴かせる
これでいこうと思っています。どれも娘が日常的に好んでやっていることです。
今の娘に必要なのはまず、英語をたくさん聞くこと。
そして、親である私が英語を勉強すること…!
娘は私のやり方で少しずつですが韓国語を覚えてきています。
だから同じように英語も…といきたいところですが、いかんせん私の英語スキルがほぼゼロのため、私の英語学習から始めなくてはいけません。
目標は、「日本語と韓国語で覚えたものは必ず英語でも覚える!」です。
「娘をトリリンガルに育てたい」などと考えたことはありませんが、娘が英語に興味を示した以上は、できる限りのサポートをしたいものです。
まとめ:英語を話すことが目的なら、幼児期に英会話教室に通わせる必要性はない
- 英会話教室に通ったが英語に興味をもてなかった
- 英語の絵本や本にも興味をもてなかった
- 外国語を覚えるにはとにかく日常的に触れ、繰り返すことが必要
- さらに、自分の外国語を聞いてその外国語で理解してくれる相手も必要
こんなことが理由で私は、英語を話すことが目的なら幼児期に英会話教室に通わせる必要性はないと考えています。
ただし、英会話教室に通うことは、英語だけでなく他のものに興味をもつきっかけにもなりうるため、子供の可能性を広げるという点で、通わせる意味はあるとも思います。
今回の記事の内容はかなり自分中心の偏ったものとなりましたが、実体験ではあるため、何かの参考にしていただけたらうれしいです。